インプラントとは
歯を失った場合の治療法として、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」「移植」の4つの方法があります。
インプラントは、歯がない、あるいは、歯を抜歯しなくてはならない、どうやって歯を取り戻そうか、という状況に対する4つある治療法のうちの一つの治療オプションです。
当院のインプラントに対する考え
インプラントは、歯科治療の中でもより多くのリスクがあるからこそ「失敗しない状況で行う」ことが当院のインプラント臨床です。
インプラント治療に対するさまざまな意見
歯がない場合の治療にはインプラントが最善という意見
このような意見の先生もいますが、当院の考えは異なります。
インプラントは歯のない部位の残存歯槽骨・顎骨の状態、患者さんの全身状態、経済的状態によって適用できない場合があります。
また、他の方法(ブリッジや矯正、移植、義歯など)が、インプラントよりも、総合的に費用対効果が高い、利点が多い、という状況もあります。
当院では、事前にしっかりと検査診断を行い、その人にとってインプラント治療が最適かどうかを判断したうえで、治療をスタートしています。
インプラントは危険なのでやるべきではないという意見
当院は、この意見に同意しません。
インプラントは、適応する患者さんに正しく治療を行い、かつ適切なメンテナンスを行うことで、天然歯と同じような機能と形態回復ができ、長期間維持できる優れた治療法であると思います。
インプラントのメリット、デメリット
メリット
- 生物学的な状態(骨量など)が合えば、インプラント治療は成功する確率が高い
- もし失敗しても、少し時間を置くことでリカバリすることができる
- 正しい治療を行えば、天然歯に近い機能と噛み心地を取り戻すことができる
デメリット
- お金と時間がかかる
- 長期間使用するため、メンテナンスができない状態(寝たきりなど)になると不具合が出てくる場合がある
当院のインプラント治療法の特性
インプラント専門医に加え、切開や剥離、削りなどインプラント治療に必須の外科処置に対しての経験値が高い医院です。
また、マロ・クリニック提携医院のためインプラントに関する最先端のテクニックや症例なども数多く周知することができる医院でもあります。
さらに、毎年インプラントに関する研修やシンポジウムに参加し、情報収集と技術の向上に努めています。
インプラントの歴史
1990年代の日本では、インプラントはまだ一般的な治療法としては認知されていなかったので、当時の歯学部の教育で歯がないことに対する治療法は 入れ歯、ブリッジ、移植の3つでした。
しかし、その頃スウェーデンでは、イエテボリ大学に在籍していたペルイングバ・ブローネマルク先生が、現在のインプラント治療の主流となるオッセオインテグレーションを基本とするスクリュー型のチタン製インプラントを行っていて、第1号の患者クリスタナ・ラーションさん(下顎が無歯顎)に5本インプラント手術によるインプラント支持固定式ブリッジの治療を行い、良好な結果を出していたことがわかっています。