2009/12/24
今月は2回は更新すると決めていたので、クリスマスイブですが、記事を書きます!!。
立川駅前インプラントセンター 歯科医師の工藤です。
今回はインプラントの費用についてです。
インプラントの費用は歯科医院によってまちまちです。 なぜでしょうか?
ひとつの回答として、「インプラントは自由診療だから」といえます。
自由診療は医院が料金を決めていいものなのです。
自由診療と対するものとして保険診療があります。
保険診療は日本国で決められたシステムで保険の歯科医院で請求できる料金も一律に決まっており同じ診療内容に費用が異なることはありません。(もちろん窓口負担金は患者さんの保険証の負担律によって変わります。)
自由診療のインプラントは、医院の院長先生が独断で決めているのです。
歯科医院のインプラント治療の相場は だいたい10万円~40万円くらいでしょうか。
この費用の中に、上部構造(かぶせもの)を含む場合も別請求の場合もあります。
自分の知っている先生は1本で60万円です。(上部構造は別途)
では、1本のインプラント治療をするのに必要なものには何があるでしょうか?
インプラントを行える手術室
各種インプラントドリルや専用器具、
専用マイクロモーターエンジン
インプラント体そのもの、
サージカルガイド、
手術に使われる各種ディスポ器具、
麻酔関連器具、モニタリング機材、
オペ用照明、専用吸引装置、
薬剤、
熟練アシスタント2名、
熟練麻酔医1、
熟練口腔外科医1
診査診断・検査・資料採取の時間
など 多くのものが必要です。インプラント体のサイズも骨の状態により、オペ時の判断に応じいくつか準備する必要があります。(控え選手ですね)
1本の手術に時間がどれくらいかかるかはさまざまですが、手術環境の準備も入れるとまず1時間は必要でしょう。
一方、患者さんの体に残って機能するようになる「インプラント体そのもの」だけでは、高くても4万円しません。
結局、一本のインプラント10~40万円の中には、上記のようなそれ以外の項目の費用が盛り込まれているのです。
一番の差は人件費と思われます。熟練のインプラント口腔外科医になるには、大学を卒業してから、膨大な時間と費用をかけた研修を必要とするのです。アシスタントもそうです。
高い費用には、熟練の医師やスタッフの技術料、時間給が盛り込まれていると思われます。
極端に高い先生の場合は、手術室整備や、高い家賃、CTレントゲン費 も上乗せされてるかもしれませんが。
ちなみに当院では、大学病院や公立病院のインプラント料金を参考に設定しています。